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燕岳(2018.12.22-12.23)

 燕山荘の年末年始営業を利用し、燕岳の往復。小雨の中を、4:00頃に宮城ゲートを出発。合戦尾根の途中で晴れる。正午前に燕山荘着。先頭だったらしく、山頂までの行程はトレースがない。
 翌朝は下山。日の出直前の6:30頃に出発し、正午前に宮城ゲートに戻る。(単独、アイゼン・ピッケル)


2018.12.22(トレースのない山頂)

2018.12.22(山頂から見た燕山荘)



富士山の積雪(2018後半)

 写真の「山頂」は剣が峰の山頂標、「神社」は富士宮口頂上の奥宮前。

 2018.11.24、11月の連休。御殿場口からの日帰り。この山には、夏の間も来ているのだが、季節は確実に進み、前夜は駐車場でも降雪(みぞれ)があった。そのため、歩き始めから雪を踏むことに。新雪雪崩でもありそうなら撤退かと思ったが、新雪は吹き飛ばされて、固くなった雪面(古い足跡も)が露出している。長田尾根では、強風で何度か吹き倒される。山頂に登り着いた頃から、風が弱まる。
 一昨年の同時期(2016後半)と比べて、積雪は少ない。(単独、アイゼン・ピッケル)


2018.11.24(山頂)

2018.11.24(神社)



大姑娘山(2018.10.8-10.9)

 中国四川省の四姑娘山は、顕著なピークが4座並んでいる。表題の名称「大姑娘山」で呼ばれるのは、そのうちの最も安易なピークで、四姑娘山の主峰から見ると前衛峰にあたる。日本では表題の名称がポピュラーだが、現地の表記は「四姑娘山大峰」とされる。山塊の主峰でなく、前衛峰のひとつなので、わざわざ測量するに値しないらしく、その標高は、5025mとされることが多いが、山頂標は5038m。ほかに、5355mの数字などもある。

 中国内陸部の観光旅行として、以前にカイラス巡礼道を歩いたときに現地手配をしていただいた成都の業者(外部リンク)に行程表を作ってもらうと、「四姑娘山が見える」などの項目が。それを見て、「大姑娘山なら2日間で登れるハズ」などと、勝手に想像して、手配を依頼すると、現地の登山ガイドと相談いただいて、日程に入れることができた。
 日本の旅行業者が組成する団体旅行は、登頂つきの「フラワートレッキング」として、大半が7月頃に催行される。トレッキングの日数は、高度順応のための停滞を含めて5日間が標準らしい。それと比べて、2日間の行程なら、日本から持ち込む装備や食糧などを軽量化できるだけでなく、余った日数で、パンダ見物などの観光項目(今回は観光旅行で、登山が主目的でない!)を盛り込める・・。

 201810.8、9:00頃に日隆の集落(標高3100m前後)から歩き始める。日本人というか、日本語話者は我々2人だけなのだが、数日ぶりの晴天とかで、ホテルの従業員なども加わった数人のパーティーに。標高4000m超ぐらいまでは草地で、ヤクや馬が放牧されている。開けた場所なので、夏にはお花畑になるはずだが、10月なので、ほとんど枯れている。だらだらと休憩しながら5hほど歩き、午後の早い時刻に、「大峰保護站(避難小屋)」(日本では「第1キャンプ」などと紹介されることも、標高4300mほど)に到着。その付近にテントを張る。夜にまとまった降雪。
 翌朝は、4:30頃にテントを出て山頂に。歩き始めから、ひざ下ぐらいは雪があるが、軟雪なので、ピッケル無用。7:00過ぎに山頂着。視界が悪いが、2峰(二姑娘山)は見える。しばらく休憩して下山。途中でテントを撤収。あとは、往路を下るだけ。15:00前には日隆に戻る。
 写真右下のタイムスタンプは、カメラのカレンダクロック設定が日本時間のままなので、中国標準時と比べて1時間進んでいる。また、カメラのGPSも不調なので、位置データも不正確。(2人 プラス 現地ガイド)

2017.10.6
大阪 - 東京 - 成都(NH24/NH947)
2018.10.7
成都 - 都江堰 - 臥龍 - 日隆(乗用車)
2018.10.8
日隆 - 大峰保護站(避難小屋)付近(徒歩・・テント)
2018.10.9
テント - 四姑娘山大峰山頂 - 日隆(徒歩)
2018.10.10
日隆停滞(長坪溝と双橋溝)
2018.10.11
日隆 - 丹巴 - 新都橋(乗用車)
2018.10.12
新都橋 - 康定 - 瀘定 - 成都(乗用車)
2016.10.13
成都 - 東京 - 大阪(NH948/NH39)


2018.10.8(下部の草地、標高3600m前後)

2018.10.9(山頂標「四姑娘山大峰/海抜5038米」)

2018.10.9(下山中、標高4600m前後の積雪)

下山翌日に長坪溝から見た四姑娘山の4座、右端が大峰



富士山の積雪(2018春夏・・4回分まとめて)

 3月初(2018.3.3)に続けて。いずれも御殿場口からの日帰り。剣が峰まで行かなかった2018.3.31を除き、写真の「山頂」は剣が峰の山頂標、「神社」は富士宮口頂上の奥宮前。(この山には、2018.3.25にも来ているのだが、未明から歩き始め、明るくなると、稜線で激しい雪煙が舞っているのが見える。無理に登っても行動不能。3000mにも至らずに中止・・。写真なし。)

 2018.3.31、長田尾根は、固い雪と岩のミックスで問題ないが、登リ着いた火口縁(東安河原と呼ばれるあたり)は一面の氷。3月中旬の降雪で、積雪は確実に増え、3月初には雪のなかった富士宮口山頂の神社の屋根も、白くなっている。ほとんど雪煙が立たないが、前週からは降雪がなく、雪粒がすべて吹き飛ばされたらしい。吹きっぱなしの強風は、強弱リズムの感じられないもので、これは、さえぎるもののない山頂に特有の吹き方。吹き倒されるほどでもなさそうだが、倒れたら、そのまま、強風で氷の上を持っていかれそう。気分のよいものではない。剣が峰まで行かずに、そのまま下山する。(単独、アイゼン・ピッケル)

 2018.4.29、関東や東海では、最高気温25度以上の夏日がすでに何日かあって、雪線は確実にずり上がり3000mほど。雪のない尾根筋を選んで歩けば、火口縁までほぼアイゼンなしで行ける。しかし、山頂部は、この時期らしく雪が多い。1月や3月(2018前半)には、鳥居の根元が露出していたのだが、このときには、建物の屋根までの積雪がある。雪線の標高などを考えると例年より少雪だが、この場所だけ比べるなら、前年の同時期(2017.4.30)より多い。(単独、アイゼン・ピッケル)

 2018.6.2、雪は減って、3000m付近から上の沢筋だけ。その雪も、踏み跡のない新雪(この日は御殿場口の先行者なし)。山頂部は軟雪に足跡(たぶん富士宮口からの先行者)。ごく最近(せいぜい数日内)に積雪があったらしい。早朝は強風だったが、やがて止んで、やや暑くなる。(単独、アイゼン・ピッケル)

 2018.6.24、雪は何カ所かの雪田があるほかは、火口内に残っているだけ。この日は、悪天で登っている人は少ない。横殴りの冷雨で、体感的には冬の寒さ・・といっても、冬と異なり、滑落の心配がないので、ただのハイキング。(単独)


2018.3.31、右のピークが剣が峰、中央の建物群が富士宮口山頂。 この季節らしく、氷でスケートリンク状態。

2018.4.29(山頂)

2018.4.29(神社・・雪は固い)

2018.6.2(山頂)

2018.6.2(神社・・新雪に足跡)

2018.6.24(山頂)

2018.6.24(神社)



霊鷲山(ヨンチュクサン)(2018.3.18)

 「霊鷲山」は、仏典から取った名前。釈迦説法の場所として、大乗仏典に頻出するインドの地名の意訳で、日本では呉音でリョウジュセンと読むことが多いが、朝鮮漢字音ではリョン・チュク・サンとなる。そんな名前なので、同名やこれにちなむ名称の山は(この名前を山号にする寺刹なども)、世界の漢字圏に点在するはずだが、これは、標高1100mほどの韓国の慶尚南道梁山市北端の山。嶺南アルプスと称される山塊の東端、山塊の最高峰ではないが、通度寺バスターミナル(プサンから京釜高速を経由する市外バスがあって便利)から、直接歩ける。芝山マウルから山頂へ、そこから稜線を少し歩き、白雲庵、極楽庵、通度寺を通りバスターミナルに戻る周回コースで計3.5hほど。この日には、山頂部にわずかな残雪。
 伽倻山(カヤサン)の項で説明したように、朝鮮半島の山は、差別侵食が主な成因らしく、山頂部には永年の侵食に耐えたやや丸みを帯びた大きな岩峰を持つものが多い。この山も例外でなく、山頂は、大きな岩塊。東側からは、標高差800mほどで立ち上がる斜面になっているが、登ってしまうと、なだらかな高原状の地形が続いている。(単独)


山体全景。山頂部は、侵食に耐えて残った岩峰。

登ってきた東側。遠景は海岸。



伊吹山(2018.3.7)

 滋賀・岐阜県境の伊吹山。標高が低く、樹林がないので(下部はスキー場跡地、上部は多雪地の偽高山帯らしく、ごく一部を除いて高木のない植生)、夏は暑く、冬は雪崩のリスクも感じられ、あまり積極的に登ったことがなかったが、所用で近くに行ったので・・。米原市上野から南西斜面を登るいわゆる表登山道。残雪期なので、上部はやや急な雪渓の直登になるが、つづら折れの夏道より速いはず。2h強で山頂に着く。(単独、アイゼン・ピッケル)


標高1000m付近から山頂方向

山頂の石像(視界が悪い)



富士山の積雪(2018前半・・2回分まとめて)

 定点写真。前年秋(2017.11.3)に続けて。写真の説明で「山頂」は剣が峰の山頂標、「神社」は富士宮口頂上の奥宮前。いずれも、御殿場口からの日帰り。2018年は、異様な多雪であった前年(2017前半)はもちろん、前々年(2016.1.16および2016前半)の同時期と比べても、極めて少雪。

 2018.1.5、前年末から機会をうかがっていたが、冬型がゆるむとの予報で、この日に。強風で出発をためらって遅くなり、5:00過ぎにスタート。速歩モードだが、数回のアイゼン着脱などで時間を要し、山頂着がほぼ正午。下からごく薄い積雪があり、2000m付近から雪と火山灰のミックスになるが、登るほどに積雪は少なくなり、山頂部に至っては、神社の鳥居にも灯篭にも雪がない。剣が峰には雪が残っているが、山頂標はその基部が露出。強風で(この山では冬型のときは晴天)吹き飛ばされたらしい。山頂付近は、弱雪(地吹雪でなく降雪)が断続的に吹き付け、寒く、視界はないが、足元は露岩で、吹き倒されても滑落の心配がなく、気楽である。

 2018.3.3、今シーズンは敗退が多い。天気図で冬型がゆるむと、取り付いてみるのだが、強風で跳ね返され・・の繰り返し。そうなると意地になるのか、ますます悪いコンディションでもチャレンジ、やはり敗退。いわゆる「負けグセ」は、こんなことかもしれない。この日、ようやく、2ヶ月ぶりに山頂に。北日本では強い冬型(オホーツク低気圧、いわゆる春の嵐)らしいが、この山は晴天(断続的に突風だが・・)。3月になっても雪は少ない。(すべて単独、アイゼン・ピッケル)


2018.1.5(山頂)

2018.1.5(神社・・雪がない!)

2018.1.5の下山最終段階。ようやく青空。左は宝永山、雲の中に本峰。強風だが少雪で滑落の心配はない。

2018.3.3(山頂)

2018.3.3(神社、クロックは2hのズレで実際は10:54)


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